予備自衛官の話 その2

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令和2年度の予備自衛官訓練を受けてきました。

ざっくりと、どんな感じの事をやったのか、書ける範囲で書いていきたいと思います。

 

今回は新型コロナウイルス感染予防対策ということで、予定の人数より控えめに招集したそうで、寝泊まりする居室の人数も少なめでした。ここは今回の良かったところ(去年は10人部屋だった 汗)

訓練も基本はマスク着用で、なるべく密にならないようにとの配慮もありました。

ただ、訓練の性質上、密になるところもありましたが、それは致し方ない部分かなと。

 

予備自の基本訓練の柱として、「体力測定」と「実弾射撃」があります。

体力測定の日はそこそこ天気も良く、予定通り実施されたのですが、今回の射撃訓練は残念ながら、ひどい雷雨で中止に・・・。

どのくらいひどかったかというと、広い射撃訓練場がちょっとした池になってしまうくらいの雨量がほんの一時で降ってきました。近くに雷落ちたし。

多少の雨には動じない陸自の訓練でも、さすがに雷となると中止にせざるを得ないですね。安全第一。

 

私の行った部隊は普通科なので、小銃の取り扱いが主になるのですが、実弾射撃訓練とは別に、今回は模擬銃(電動エアーガン)を用いた近接射撃訓練がありました。

実弾での射撃訓練は200m先の標的に向かって、うつ伏せで撃つ「寝撃ち」と、膝立ての状態で座って撃つ「膝撃ち」で行われますが、近接射撃の場合は至近距離(10mほど)の標的に向かって、立位で素早く撃つという方法を用います。

近年、本職の部隊では、この射撃方法も検定の一つとなっているようで、予備にも次第にこういう射撃法が実践導入されていくとの事。

予備自衛官の中には、意外と高年齢の方も多いので、こういった射撃には慣れてないご様子。

そういう自分も、元は空自出身で、かつ寝撃ちでの射撃しか経験はないので、こういう方法は初めてなのですが・・・。

古いと新しいが混ざって、なんだか時代の節目にいるような感覚になりました。

 

その他の訓練は、基本教練や座学教育、それに武器(小銃)の整備などなど。

あ、災害派遣対応の一環で、土嚢作りもやりましたね。

それらを全5日間のうちに実施していきました。

 

ざっと見返しても、やる事多くて、とても5日間で収まる内容ではなく、表面をサラッと通しただけの感じはあります。それでも5日通してとなると、けっこう疲れるものです(汗)

一つ一つの練度を上げようとすると、もっと訓練日数を増やして充実させないといけないところなのでしょうが、予備に来ている方は、皆、自分の仕事の合間を縫って来ているので、実際にはなかなか難しいところなんだろうなと感じます。

 

ざっとですが、今回の予備自衛官の訓練はこんな感じでした。